映画「ネバーアフターダーク」

映画

注意!!未見の方へ

ホラーやスプラッタが苦手な私ですが、若干手で己の目線を防御しながら楽しむことができた、本当に面白い映画でした。楽しめた最大の要因は情報を全く入れずに見たこと!これに限ります。ですので、未見の方で、視聴検討中の方は当記事を読まないことをお勧めします。

以降、完全なるネタバレおよび勝手なる考察を含みます。ご注意ください。

また、一度の視聴で記事を書いているため、起きる物事の順番等が誤っている可能性があります。ご容赦ください。

起:物語の導入

霊媒師の愛里(穂志もえか)は、除霊の依頼を受けてある洋館に向かう。出迎えたのは洋館の主で依頼人の禎子(木村多江)とその息子の群治(賀来賢人)。霊を目撃したのは禎子。男の霊は昼・夜の12時くらいに現れるとのこと。禎子の経験を1人で追体験するために、愛里は2人を洋館から追い出すのであった。

■禎子と群治には見えない姉・美玖(稲垣来泉)の存在

洋館で向かう車の中で会話する愛里と美玖。美玖を「お姉ちゃん」と愛里は呼ぶが、見た目は美玖の方が幼い。また、バックミラーでしか姿を認めることができない。美玖は霊であるようだ。愛里であっても、美玖の姿を視認するには「鏡」となるものが必要なようである。

承①:物語の展開

洋館で一人過ごすことになった愛里(美玖は一緒)。リビングでお昼寝したりと気ままに過ごす中、不思議な現象がいくつか起こる。

①12時頃になると柱時計の時間が巻き戻り、男の霊が現れる。男の霊は2階のある一室で何かをしているようである。

②男の霊が入った部屋を後で訪れると「バタンバタン」と大きな音がする。(これは私の記憶があやふやで大きな音がしていた部屋はリビングだったかもしれません)

③各部屋の扉が空いたり、閉まったりする

④夜、電話を取ると「あああ、あああああああ、ああ」という不気味な声がする。

⑤夜、外に出ていると洋館の中から群治が飛び出してきて林の中へ走っていく。

霊が存在することが確認できたため、除霊を開始することとなる。

■除霊をするのが昼である理由

愛里の除霊方法は現世とあの世の間にあるベールの隙間から霊と接し、この場を去るように説得する方法。夜はベールが「薄すぎる」ということで、除霊は昼に行うらしい。作業は見世物ではないという理由から今回も禎子と群治は追い出されることに(笑)

■過保護気味な姉に反発する妹

洋館で除霊依頼の手紙と地図を並べて、次の依頼を吟味する愛里。霊も確認できたので、後は霊の未練の正体さえわかれば、除霊は簡単だと考えているようだ。美玖はなんだか異変を感じるようで、今回の依頼は注意するように助言するが、子供扱いされたように感じた愛里はつい姉を怒鳴ってしまう。「お姉ちゃんと違って私は仕事して、お金稼いで生きていかないといけないの!」と。慌てて謝るが、気まずい空気が流れる。

承②:物語の展開

除霊の儀式により、霊と接触を図った愛里。霊の行動から彼が探している物「歯がぎっしり詰まった缶ケース」を発見する。交渉材料を手に入れたため、仕事はまた明日!と外へ出て周りを探索する。ふと館をみると2階の窓から顔を出す禎子を目撃。慌てて洋館に戻った愛里は禎子が儀式を覗き見たことを知る。注意するがやたらと自分が力になれると胸を張る彼女に、この洋館の歴史を探るよう依頼するのであった。

■除霊の儀式

特殊な装飾がある鏡の前に、秤を置き、蠟燭に火をつける。鏡の前に座り、秤に髪の毛を燃やして置き、鏡の装飾の輪を回転させると魂が霊のいる世界へ。魂が出ている間は、体は眠っているような状態になる。蝋燭の火が消えると魂が体に戻る。尚、男の霊に腕をつかまれた後、目覚めた愛里の体には指の後がくっきりとあったため、魂の受けた攻撃は現世の体にも反映されると思われる。また、現世は昼であるが、霊のいる世界は薄暗い。これがベールが「厚い」状態?

■一人でできるもん宣言する妹

儀式を始める前に「今回は手を出さないで」と姉に釘をさす愛里。姉はとても心配そうである。

承③:物語の展開

夜、お酒を飲みながら音楽をかけ、踊る愛里。そこに群治が訪れ、2人は酒を飲みながら、かかっていた音楽談義をする内に打ち解ける。愛里は初日の夜に群治が洋館にいた理由を聞くが、群治は知らないといい、まだ自分を疑っているのかと喧嘩になってしまう。翌日、禎子が洋館の過去の書類を携えて現れる。書類は一部破かれており、禎子を不安にさせる。愛里はさっさと除霊してしまおうと儀式を行うが、交渉材料を見せると霊は激高し、彼女に襲いかかる。なんとか現世に逃げた彼女は、のぞかれていたような気配を感じ、その気配を追いかけるのであった。

■顔を表した幽霊

前回の除霊では、愛里が霊の顔にベールをかけたため、男の顔ははっきりしなかった。激高した際に現れた男の口はぐちゃぐちゃである。ケースに入った歯はこの男のものなのか?

転:物語の変化

人影を追いかけ、外を探索する中、先日みつけた教会の中で男に遭遇する。男は以前この洋館で部屋を借りていたそうで、部屋を見れないかとしつこく愛里に聞く。なんとか断った愛里の眼に入ったのは霊の男がしていたものと同じ腕時計がされた男の手首であった。洋館から逃げようとする愛里に姉が怒り、ポルターガイストを起こして足止め。そこに、いたずら電話の検証のために警察官、禎子、群治が現れる。除霊できないと告げ、愛里は洋館を去ろうとするが、車が故障しており脱出できないまま夜を迎えるのであった。

■霊の男=部屋に入りたがる不気味な男?なら生きてるじゃん!

部屋入りたがりマンは、話しているだけで「こいつヤベー」と感じるタイプ。物腰がやわらかいのにグイグイきて「いけませんね、興奮してしまって、悪い癖です」とか言う。配慮してます感だしながら、全然配慮してない。傍にこんなん出てきたら怖くて逃げる。後で絶対洋館くるやろ!と思ってしまう。

■缶ケースの歯の持ち主

ポルターガイストで缶からあふれた歯を拾う愛里。その脳裏には歯の持ち主たちの最後の姿が浮かびあがる。皆、縛られて生きながら歯を抜かれているようだ。この缶ケースに執着していたということはあの霊が犯人?=部屋入りたいマンが犯人?はい、めっちゃやってそう。そうそう、シリアルキラー感なんよ、あのキモイ感じ(私の中の米ドラマ「クリミナルマインド」シリーズより)

■警察官はなぜ来た?

「洋館に4人の遺体がある」という電話があって、検証に訪れたという警察官。検証するにはオーナーの立ち合いが必要だろうと親子を呼んだとのこと。部屋入りたいマンが警官、愛里、禎子、群治を殺すために呼び寄せてるやーん!あかんやーん!でもその前に愛里は警察官を呼ぼうとしてたんですよね。これがこの時点で?でした。キモイ男が部屋入ろうとしてまーす!って警察事案かもしれないけど、まずはオーナー親子連絡では?と。

■狼狽する愛里

除霊できないと、逃げようとする愛里。「霊よりも生きてる人間の方が怖い」という感覚の持ち主ではありますが、いくらなんでも怖がりすぎ。なんというか「この現象(霊のはずの人間が生きてる)を知っている」と言う感じ。で、以前この現象の時に何か大変なことがあった。だから逃げようとする。となると、姉が亡くなった時の除霊も「霊のはずの人間が生きている」状態だったのではないかと推測。

そして、霊が怖いじゃなくて、生きてる人間が怖かった話であることが判明の第1びっくりポイント!!

結:物語の締め

部屋入りたいマンは案の定、警察官、群治、禎子を殺害。愛里は儀式を行い、部屋入りたいマンの魂VS霊を戦わせることに成功。瀕死の状態で脱出したきた男の口に斧を叩き込んで決着をつける。そして、再び儀式を行い、自分の魂を霊の世界へ送り込んだ愛里は美玖の腕に抱かれ眠るのであった。

■不可解現象は過去や現時点で起こっていたことではなく、未来に起きていたことであった!!

もう、これが第2のびっくりポイントでした。

洋館から飛び出していく群治、2階の窓から顔を出す禎子→2人の最後の一歩前の姿

2階の色んな扉があく→部屋入りたいマンが女性陣を探すところ

電話からの呻き声、バタンバタンの音→部屋入りたいマンが霊に首を絞められいる時の呻き声と足をバタバタさせているところ

で、霊の口は愛里が叩き込んだ斧のせい

この時、私は時空のねじれ的な感じで未来に起こることが先に起こっていた(予知夢的な感じ)という大枠解釈をしました。理論をきちんと説明できませんが、未来のことが先に見えてたんやー!だから愛里はこれからこの男が死ぬことが起きる。でもこの男はシリアルキラーやから、誰かを襲って殺される、その可能性が高いのは今この洋館にいる私、警察呼ばなきゃ!の発想になったのかと。

■姉が亡くなった時の出来事

姉が除霊の儀式で「白目の少女」を見ていた。それが「自分自身」とは気づかずに。といったセリフから姉も時空のねじれパターンの除霊で亡くなったんやと思います。多分、いつもは「過去で死んだ人」が霊になるパターン、特殊パターンが「未来に死んだ人」が霊になるパターンかなと。

■夜にやるとベールが「薄い」

昼にやると薄暗かったのが、逆転して、夜にやるとめっちゃ明るくなった霊のいる世界。パワーましましになりました。キャッチコピーは「そいつは、夜にやってくる」でしたが、やってきたのは部屋入りたいマンだったってことでよかったのかしら?

感想

いやー、本当に面白かった。そういう話だったのか!!とびっくりポイント2つで大変おいしかったです。ホラーが苦手な私は友人に頼みこんで一緒にいってもらったのですが、友人も大満足。

だがしかし、最後の認識が2人で完全に割れました。

■私(愛里絶命エンド)

傷を負った愛里が魂を飛ばして姉の元へ。蝋燭の火が消えた後も愛里は眠っていたため、彼女も姉と同じように幽霊になった。2人は一緒に入れるからある意味ハッピーエンドかな。私は最後姉が「大丈夫、大丈夫」と言っていたと認識。

■友人(愛里生きてるエンド)

友人は姉が最後「頑張ったね」と言っていたと認識。愛里を労っているだけ。蝋燭の火が消えても目覚めないのはほんとに眠っているだけ。蝋燭の火が消えたのは物語の終わり(一件落着)を表す。

なるほどねー!となりました。姉のセリフは両方言っていたかもしれないし、言ってないかもしれない。ただ、「こうだ」という己の脳処理で印象に残った言葉(もしくはニュアンス)で捉えてるんだな。といかんせん、レイトショーで見終わったのが夜の12時前。なのにそこから2時間考察トークをして老体に鞭打つことになりました。(笑)

そして、部屋入りたいマン(役名不明でこの呼び方ですみません)が素晴らしかった。もうヤベー感が半端なくて素晴らしい。愛里も精神の不安定感というか、不思議感がめちゃめちゃ世界感にマッチしていてよかったです。

元々、この映画に興味を持ったのは、YouTubeで賀来賢人さんが宣伝に出ていた動画を見たことから。面白くて続きの動画を見ようとした際に「この動画は映画のネタバレを含みます」とあり、なら映画を見てから動画を見ようと思ったのでした。

映画をみて、やっと動画をみたら、この映画を考察したという方が「SFだったんだと思った」、「ターミネーター」だと思った。というセリフから「そうか、ターミネーター2か!未来の因果が現在に現れるってSFか!!」と納得。これってSF映画だったんですね。もう一回みて、色々確認したい映画となりました。

そして、友人と見解一致したシーンは「車のボンネット開けるの遅すぎやろ!!」でありました。

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