ネタバレを含むざっくりとしたあらすじ
アパートで飼い主トッドと暮らすレトリバー犬のインディ。病に侵されたトッドはインディを連れて亡き祖父の家に移り住む。祖父は謎の死を遂げており、そんな家に住むことを妹のヴェラは心配するが、トッドは彼女を遠ざける。家に「何か」を感じるインディは「何か」からトッドを守ろうと奮闘する。祖父と過ごした先代犬に導かれたり、地下室から這い上がってきた「何か」に捕らわれたトッドを必死に救出したり!!だがトッドは「何か=呪い=死」から逃れることはできず。。。インディは地下室に閉じ込められるが、家を訪れたヴェラに救出されるのであった。
音の大きさと視界の低さで演出される「犬」の世界
本編の主人公は犬のインディです。そのため、彼(と私は思っている)の視界は人間よりも低いし、音も大きく聞こえる。インディの飼い主であるトッドが立つと、インディが見上げても顔のあたりはあまり鮮明に映りません。普段の自分とは違う見え方、聞こえ方のせいで、本作は73分と短いのですが、見終わった後に疲労感がありました。もちろん、「わっ」とホラーらしくびっくりする描写が何か所かあり、体が緊張していたせいでもありますが(笑)
ホラーとは別の痛み・恐怖との闘い
自分には見えたり、聞こえたりする「何か」と孤軍奮闘するインディ。不気味な空気や、驚かせる演出という「ホラー」な恐怖とは別に、耐えなければならない痛み・恐怖がありました。それは犬の危険&可哀そうな描写と、もしかして最後死んじゃうかも?な恐怖。例えば、トッドを助けるために、隣人宅へGO!その際、二階窓から下の茂みへ飛び出し、懸命に走るが、家に着くまでに隣人が仕掛けた罠にかかったかも!という展開があります。直接的にけがをした、とか、罠のワイヤーが食い込んだみたいな描写はないのですが、「足けがしたかも」、「ワイヤーに絞められたかも」と思うとつらい。雨が降る中、外の犬小屋につながれて、びしょぬれになってる姿だけでもつらい。病院へ行ったトッドを窓から眺め、真っ暗になるまで同じ姿で待っている描写がつらい!!そして、先代犬の白骨化した姿が映った時、「インディ死ぬかもしれないの?」となりました。
そこで初めて自分が勝手にインディが死ぬことはないという前提で映画を見ていたことに気づきました。ホラー映画って主人公が亡くなる最後とかめちゃめちゃあって、それに対してそこまで感情が大きく動くことないのに。やめて、心の準備ができない、ほんとにやめてという恐怖。やー、疲れました。
感想
お互いに予備知識0な友人と2人で見に行ったのですが、見終わった後、無言で見つめあい、「死ななくてよかったね」とうなづき合いました。時系列で不明な点があり、調べようと検索して「グッドボーイ 映画」のサジェストの上位に「犬無事」があり、「それが分かってないと見れない人いるよね!!」となりました。やっぱり、人間主人公のホラーは、余計なことに首を突っ込む、やってはいけないことをする、調べたりするという本人の行動から物語がスタートすることが多いため、言い方悪いけど「自業自得」なところがある。なので死ぬエンドでも「やめてーーー」みたいに思うことないんですけど。従ってトッドの死についても心は動かず(笑)。でもインディは連れてこられただけだし、ほんと「やめて、殺さないで!!何も悪ことしてない!!」な幼少期ナウシカが私の中で叫び続けておりました。
「何か」の正体については恐らく「地底人」という存在。トッドの家系がこの存在に呪われているのか、捕らわれて錯乱しているのかは不明ですが、結局、トッドたちを襲っていたのはトッド自身であったのかな?というのが私のざっくりとした見解です。正直、疲労感がすごすぎて「インディ助かってほんとよかった」という感想しかありません。エンドロール、ヴェラが運転する車の窓から顔を出し、外を眺めるインディ。もう「何か」が見えていなければいいと願う。

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