ネタバレを含むざっくりとしたあらすじ
香港に密入国したチャン・ロッグワンは、身分証をつくる資金を稼ぐために黒社会の賭け喧嘩に参加する。賭け喧嘩に勝利し、黒社会のトップである大ボスから勧誘を受けるロッグワン。断った彼は、身分証をつくってやると言われ、結局賞金をだまし取られることとなる。腹いせに大ボスの所から薬物を奪って逃走したロッグワンが逃げ込んだのが九龍城塞であった。九龍城塞を取り仕切るロンギュンフォンに問題ごとを持ち込んだとフルボッコにされる彼。しかし、ロンギュンフォンは大ボスに薬物を返し、ロッグワンを見逃すように仲裁してくれるのであった。仲裁時に支払った金を働いて返せと言われ、九龍城塞で働くことに。その中で、ロンギュンフォンの部下であるソンヤッ、城塞の闇医者セイジャイ、ロンギュンホンの義兄弟である虎兄貴の部下サップイーシウ達や城塞の人々を過ごすことで、今までどこにも帰る場所がなかった自分に居場所ができたと感じられるようになる。だが、実はロッグワンはロンギュンホン、虎兄貴と義兄弟である秋(チャウ)兄貴の妻子を殺した男の息子であったのだ。秋兄貴はロッグワンを殺すために大ボスと手を組む。結果、ロッグワンを逃がすためにロンギュンフォンは亡くなり、友人3名は重症で城塞を追い出されることに。城塞の外に出たことで救急搬送され、命を取り留めたロッグワンは、出生の秘密から、自身が香港の生まれであることを知り、身分証を取得。大ボスを殺し、成り上がった大ボスの元部下であるウォンガウが占拠する九龍城塞に友人たちと乗り込む。そして死闘の果てに九龍城塞を取り戻す。香港がイギリスから中国へ返還されて、数年後には取り壊されるであろう九龍城塞。屋根から見える景色をずっと覚えておこうと語りあう4人。1993年に九龍城塞が取り壊れたことを伝えるテロップの後、かつての九龍城塞での人々の営みが映し出され、映画は幕を閉じるであった。
ロンギュンフォンがロッグワンを逃がした理由
かつて、九龍城塞は金が集まる所であり、いろんな派閥が存在していた。最後に残った2つの派閥の片方に秋兄貴、虎兄貴、ロンギュンフォンが属し、もう片方のトップの右腕としてロッグワンの父が所属。敵対する勢力ですが、実はロンギュンフォンとロッグワンの父は友人だったんですね。床屋をやろうとしていたロンギュンフォンの練習台になってくれていた。その際に妻が妊娠していることを嬉しそうに話していた。派閥が抗争を開始し、秋兄貴の妻子を殺したことで友人と殺しあうことになってしまったロンギュンフォン。ロンギュンフォンが勝てば、彼の妻子を逃がすこと、負ければ彼が床屋を継ぐことを約束。ロッグワンに髭剃りをしてやる際に、練習台になってくれた風景を思い出し、逃がしたはずの息子がここにいることを気づくシーンは私のお気に入りシーンです。
強すぎる人々たち
香港のアクション映画ということで、やっぱり肉弾戦がものすごく熱かった本作。登場人物それぞれにアクションの特徴があり、面白かったのです。
でぇ!私が一番胸熱だったのが、上世代がめっちゃ強いこと!!ロンギュンフォンは白髪だけどシュッとしてて、強いんだろうなと見てわかったのですが、虎兄貴とか秋兄貴とかは、完全に60歳くらいかなぁな感じで、組織のトップだから、「お前たち、やれっ!」てな感じでまず下っ端からいかせるかと思いきや、自らボコボコにしにいくストロングスタイル。ときめくぅ。何と言っても大ボスは見た目ぽっちゃりさんなのに、めっちゃ強いやーん!!おじさんすごーい!と思って調べたら武術指導もされているという超有名な方でした。無知で申し訳ありません。でも知識がなかったから、アクションに度肝を抜かれたので、知らずに見れたのはよかったかと思います。
上世代も素敵だったけれど、独特の気を操り、体を硬質化するウォンガウはまた、無敵。そしてクレイジー。義理人情を重んじる主人公周りと違って、暴力で周りを黙らせていくスタイルなんで大ボスも簡単に殺しまーす。きゃっ!なテンション。筋肉バカな走り方といい、もうなんか途中から伊藤英明さんに見えてきた。伊藤英明さんはこのシリーズに出演しても、問題なくなじめると思う。
感想
いやぁ、面白かった!私は今作をアマゾンプライムで見たのですが、映画館でみたかったなぁ!でも自宅だからこそ、気にせず笑い声を出せたという利点はありました。人の頭で梁や窓、ドアを破壊してはいけません。躊躇なくいくやん。笑ってまうやん。一緒に働いている女の子の母親が殺されてしまっても殺された人が野放しになっている九龍城塞。納得いかないロッグワンは駄菓子屋でチョコマーブルを2個買って、眼鏡風にして顔を隠し、犯人の男の襲撃を企てます。そしたら、ほかにも仮面をかぶっておんなじことしようとしている男が3人。ここで男をとっちめることで友情が確立。とっちめ方が4人でそれぞれ手足もって地面にたたきつけ続けるって怖すぎるやろ。でも派手すぎて笑える。そんなちょっとしたシーンも派手なので、もうアクションシーンはどこもド派手。孤独な主人公→仲間と出会う→親の罪のせいで仲間を失う→リベンジや!→でも許したんねん、秋兄貴。っていうシンプルなストーリーなんですが、男たちの熱気でめちゃめちゃ深みが出てました。個人的に「色男」とされていたソンヤッは愁いを帯びた顔がものすごくよくて、ロンギュンフォンが亡くなる所、彼の仇を打つところの表情で悲しみや責任と言った気持ちが伝わってきた。あー、色々書きましたが、まさにエンターテイメント!見終わった後に元気が出る映画でした。

コメント