九龍ジェネリックロマンス 第6話

九龍ジェネリックロマンス

ネタバレを含むざっくりとしたあらすじ

バルログはみゆきちゃんと別れて九龍で住むことになり、玲子と再会。絶対の自分を目指す玲子を「玲子に似なくなった。あんたの顔してる。」と評する。一方、みゆきの方はジェネテラ&ジルコニアン計画のために現在の九龍に起きている事象を検証中。物語の終盤、旅に出たい玲子は旅行に行きたい理由を工藤に説明するうちに「自分が傍にいない方が工藤にとっていはいいのでは?」と本人に思いを吐露してしまう。「どこにもいくな、ずっとそばにいろ」と告げる中、突然の爆発音発生。玲子に会社に戻るように伝え、工藤は爆発音の方へと駆け出すのであった。

現在の九龍「第2九龍」で起きていること

九龍は取り壊されており、「第2九龍」は物理上存在していない。

ただ、「第2九龍」が見える人(見えるし、ものに触ったり、住んだりできる人)と見えない人がいる。

「第2九龍」が見える条件は不明。

九龍に住んでいたことがある人間でも見える人(みゆきちゃん、バルログ)と見えない人(ユウロン:見たいのに見えない人)がいる一方、九龍の存在自体知らない人(楊明)でも見えている人がいる。

香港の上に作られたジェネテラが気脈を乱し、何かに共鳴して「第2九龍」の幻を出現させた。そして更にそれに共鳴した人間だけが「第2九龍」を見ることができる。というのがユウロンの仮設。

「第2九龍」には既に亡くなっている人(玲子)や偽物(グウェン)、普通?の人(楊明)が入り乱れている状態。楊明は工藤も偽物ではないかと考えているが、バルログは本物と考えている。

気になった点

みゆきちゃんの手袋

父親に手をとられるみゆきちゃん。そこから透明な手袋のようなものが剝がされる。まるで皮がむけるようにするすると。これ、何?

回想の中の小黒の扱い

玲子Bと工藤が金魚茶店で過ごす回想の中で、小黒との物件仲介の待ち合わせにいくというと玲子Bもバルログも何か言いたげ。「どうせ九龍からはでないでしょ」的なことなのか。

第5話:楊明の過去の容姿について

私は心理描写的に過去の姿が見えていると思っていたが、なんと本当に戻っていたとのこと。(楊明談)これにはびっくり。

感想

第2九龍の状態、みゆきちゃんの復讐の内容が説明された回でした。まさかの別れ話からの開始。バルログ、純愛してるなぁ。みゆきちゃんは生い立ちも身体も設定てんこもりである。工藤は過去を愛し、自分の行動の中に玲子Bをちりばめている。玲子が絶対の自分に向かって進めば進むほど、工藤の停滞が浮き彫りになる。そりゃ、工藤の生活(慣れ親しんだ変わらない生活)の中で自分だけが偽物であると玲子は思っちゃうよね~。離れた方がお互いよいのでは?と思わないこともないが、飄々とした男が甘えた感出してくると離れられないよね~。はぁ~ずっるいわぁと感じるのでした。

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