ネタバレを含むざっくりとしたあらすじ
有木野(松田龍平)は今まで誰手にも話していなかった織田覚(中村蒼)について鴻田(奈緒)に話始める。その話の中で二人は織田が阿川博也(三上博史)とボランティアの癒着の決定的証拠となる映像情報をまだ持っているのではないかと確信する。映像情報を取得し、阿川を問い詰める鴻田。あっさりと白状した阿川は鴻田に遺書のような告白書を残し、単騎ボランティアと対峙するのであった。ボランティアに襲われるも鴻田の機転により一命をとりとめた阿川。鴻田は打診されていた本庁勤務を選択し、有木野と新しい職場に一緒に出勤するのであった。
要点まとめ
有木野が誰にも言えなかったこと
織田と付き合っていた、同性愛者だったということ。結婚等の将来の展望がないと思っていた有木野はせめて警察ではちゃんとしたかった。周囲に同性愛者だとばれたくなかった。そんな自分を織田は理解しようとし、寄り添ってくれた。でも怖くて織田を信じてやれなかった。だから織田は内偵のことを自分に伝えられなかった。自分の中にあるのは阿川と、警察と、織田見捨てた自分自身への怒りしかない。自分は阿川へのマークだけは続けようと通訳人となった。
阿川がボランティアと癒着した理由
阿川は日本にいる外国人を助けるために警察官になった。そして彼らの闇に触れることで彼らを理解しようとした。そのうち、その闇に染まってしまい国防のための情報を得るために手段を選ばなくなった。
織田が自殺を選んだ理由
阿川に有木野との関係を警察の仲間にばらすと脅迫したから。この警察でみんなどう思うだろうなと。有木野を守りたかった織田が選択した決断だったというのが阿川の見解。
感想
やー終わってしましました。語りたいことが多すぎると話をまとめるのって本当に難しいですね。
有木野と夜通し語り合った際、「目の前から人がいなくなったとしてもその人のかけらは人々の中に残ると思う」といった鴻田。ボランティアと取り調べて対峙した際、行方不明者はみつからないという彼に有木野は言う。「探し続けるだけだ。俺たちはそう決めた。」と。有木野の中に織田のかけらはちゃんと残ってましたね。そして本庁勤務を決意した鴻田の視界の先にもオンニとの思い出の海の絵。彼女なかにもかけらが残っている。阿川は出会った人々のその後がどうなるかは想像せずにかけらを残さず生きてきた。かけらを拾えていたら、取りこぼさずに生きていたら少しは変わっていたのでしょうか?このドラマを通じて本当に思ったのは人との関りって大事ー!ということ。ほんとに当たり前のことをしみじみと感じました。有木野が鴻田とため口で話しているとき、本音で話しているって感じがしてよかったな。
ドラマを見ているとわりと序盤で有木野と織田は恋人関係なんだということはわかっていました。だから有木野が誰にも言えなかった話は、ドラマ内で出ていなかったような話かと思ってました。でもそうよね、有木野自身からは誰にも語られてなかったんですよね。出自のことだけで「どこにも属せない」と有木野が思っていたと感じてたけど、プラス、セクシャル面もあったと。最近、多様化としてドラマ等も多くありますが、当人からしたらオープンにするかどうかは大問題だよな。と。
本庁に移動しても、こぼれかすヒーローズは続く!という終わり方よかったです。続編あればぜひまた見たい。楽しかった!!!