第7話「神様とバディ」

東京サラダボウル

ネタバレを含むざっくりとしたあらすじ

食事中に体調不良と言って先に帰ってから鴻田(奈緒)に対して距離を置き始めた有木野(松田龍平)。一方、鴻田は新しく赴任してきた中国語が堪能な警部補・阿川博也(三上博史)とバディを組むことに。「ボランティア」と呼ばれる犯罪グループの手がかりを探すために接触中の中国人女性が「織田さんとあなたになら話す」と電話してきたが、織田覚(中村蒼)は阿川の前相棒で、4年前に自殺したことを知る。そんな中、件の中国人女性が殺されてしまう。織田覚について、そして4年前の意図的誤訳情報漏洩の真相が知りたいと有木野に伝える鴻田。彼はそれに対して、覚が死んだとき、この件は俺が埋めると決めたから過去を詮索するなと鴻田を拒絶するのだった。

要点まとめ

意図的誤訳の情報漏洩について

ある中国人の被告の弁護士が警察の通訳内容に疑問を持って、取り調べ中の録音記録を出せと公判で要求→上麻布署は記録は取ってないと回答→実際は音声記録は存在し、その音声の一部が週刊誌に流出し誤訳が明らかになった。

その記事に名前が挙がってマスコミにたたかれた刑事が2人。それが阿川と織田であった。記事が出た1週間後、織田は自殺。

当時、上麻布署の警務課だった有木野は豊角監察官に要請されて阿川の内偵に協力。内情を知っているもので残っているのは有木野しかいないということで、彼が週刊誌への情報漏洩者とされ、蛇蝎のごとく警察に憎まれることになった。

織田の遺品の中にSDカードは無し

織田の妹が持つ、彼の遺品の中に携帯や手帳はなく、警察が押収したまま戻ってきていない。しかし、SDカードがなかったか?と何度も聞かれたとのこと。

阿川と「ボランティア」の関係の調査

4年前、阿川が内偵対象だったのは、ボランティアと思われる犯罪グループと関りについてのようである。これに関して有木野は報告書を提出したが、客観的証拠にかけると本庁に握りつぶされる。前回の内偵は相棒(織田)をスパイに仕立て上げて行われた。

考察

蛇蝎(だかつ):へびとさそり。人が恐れ嫌うもののたとえ。

引用元:goo辞書

蛇蝎のごとく嫌われる。そこまでして有木野が埋めたことは何なのか?見つかっていないSDカード、阿川の内偵にスパイとして協力していたため内情を知っている。このことから、織田が漏洩者だったのではないかと考えます。ではなぜ情報漏洩をしたのか?それは、阿川の罪の立証のためだったのではないかと思いました。織田の力を借りて有木野は報告書を作成したが、本庁に握りつぶされてしまった。誤訳の音声を流出させることで、阿川が捜査されことになるかもしれないと思ったのか。ではなぜ自殺したのか?

1.マスコミに叩かれることになった自分は有木野の邪魔になると考えた

2.実は阿川は捕まえるためにボランティアと接触していた等、何かしらの理由があり、阿川を信用できなかったことへの両親の呵責

今のところ、1の案が強いです。なぜなら有木野のためには犯人ボコってしまう人だから。そして「案外繊細」と評されたから。

感想

最終回に向けて、情報整理が行われた回でした。でも私の感情は整理されておりません。(笑)

どうして有木野がやってもいない情報漏洩者のふりをしているか問う鴻田。それに対して有木野が言う「やっぱりこうなる。いつか鴻田さんに俺の過去の真相を問い詰められると思ってました。あなたはそんな人じゃないなんて言い出すんだろうな。」に心がぎゅーーーーとなりました。有木野は鴻田の人間性を本当に尊敬しているというか、認めているんだろうな。だからこそ、絶対明かせない秘密がある自分は近づきすぎてはいけない。じゃないと心の壁が崩れて秘密が溢れてしまうかもしれないから。だから鴻田から逃げてたんだろうなと。今までの出会った被疑者や外国人の方は鴻田さんという人間に惹かれて、というかこの人なら聞いてくれるかもしれないと感じて話をしてきた。そういう力が鴻田さんにはある。「あなたのことをもっと知りたい、わかりたい」と思ってくれてると相手にわからせる力。年を取るごとに新しいコミュニケーションがおっくうになってきている自分はこの力が羨ましいし、まぶしい。そしてこの力で阿川も陥落してほしい。鴻田さんは、信じるかどうかは自分で決めれる人だと思うから。

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