ネタバレを含むざっくりとしたあらすじ
玲子Bの眼鏡で集めたお札を使って薬を入手する映像をみた玲子はその場所へ向かうことを決心。楊明と待ち合わせ中に小黒(青年)と遭遇し、火災報知器が壊れて困る小黒(ジェネリック)の元へ彼を連れて向かうことになる。そのころ、グウェンと工藤は九龍についての情報を交換し合う。話の流れで小黒が男性であったことを工藤が知った瞬間、ジェネリックの小黒が消失。第2九龍をつくったのは工藤で、工藤の記憶にあるものが再生されていることが判明する。
その事実を小黒(青年)から知った玲子、楊明。小黒は自分が企業に雇われていること、玲子を殺すためにここにいることを告げ、上海へ逃げると告げる。楊明は自分のやるべきことは母親と向かい合うことだと玲子に告げ、小黒を守るために権力のある母のもとへ連れて行くと宣言。必ず戻ってくると言い九龍を後にする。
九龍を出る際に持ち出した小黒(ジェネリック)の可愛い服は消えてしまうが、彼の服の内側のフリルは消えなかった。うれしくなった2人は後ろを振り返るが、もう彼女たちの眼に九龍は廃墟にしか見えなくなっていたのであった。
気になった点
玲子は工藤が再生したものではない
工藤の記憶でつくられた第2九龍。しかし、一番復活させたい鯨井玲子は工藤が再生させたものではない。これはクローンを拒んだからなのか?でもシルエットで現れる玲子Bの影は?再生させなかったのか、再生させることができなかったのか、私は前者なのかと考えました。
みゆきちゃんの復讐
母親の治療のために、蛇沼に養子として入ることを決意したみゆきちゃん。入れ墨+スプリット舌強要っていかれすぎでしょ。でも母親が亡くなってしまい、傍にいられなかったことを後悔して復讐することになる。母親の治療がなされてなかったってこと?
感想
第2九龍は工藤の記憶でつくられた。はい、とんでもなく大きな解が出ました。いやお前やったんかーい!なこの展開。気になることでも書きましたが「後悔」でつくられた九龍。工藤の後悔が玲子Bであるならばその彼女は再生させず、ずっと変わらない九龍の中で3年も暮らす意味は?そして、なぜこの夏に玲子が存在するようになったのか?すべては玲子Bの死の理由に起因しているのでしょうか?
「楊明さんは、人生は失うものとばかり思っていた僕に、形を変えて愛せるものだということを教えてくれた。例え消えたとしても僕とあの子の気持ちは持っていきます。」という小黒のセリフを本当にそのまま工藤に伝えてほしい。失ったかもしれないけど胸の中で生かしてあげてたらよかったやん、玲子Bを。閉じ込めるのではなくて。小黒の腕の中から衣装は消えてしまったけれど、服の内側のフリルは残った。ならばきっと九龍を出ても残るものはある。「鯨井玲子」のジェネリックとしてではなく、「玲ポン」玲子はきっと残ると思いたい。
目覚めてください、工藤さん。
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