ひとりでしにたい 第4話

ひとりでしにたい

ネタバレを含むざっくりとした相関図&あらすじ

母と熟年離婚についてラップバトルを行う鳴海。伯母さんに勝つという目的のために、自由という手段を選ぼうとしているだけではないか?と母に問い、家族による母への尊敬不足であったことを詫び、自分の勝利が何か考えた結果、それが離婚なら応援すると伝えるのであった。母の返事待ちの間、伯母さんの墓参りに行こうと考えていた鳴海。「墓参り」というワードを聞いた那須田は興奮し、自分も行くと告げるのであった。墓参り前に伯母の遺品を整理した鳴海は、伯母に推しがいたことを知る。そして彼女は彼女なりに人生を楽しもうと努力していたと思い、そこまで不幸ではなかったと考えるのであった。父が投資しようとしているという母のヘルプ連絡から那須田と家を訪問。その帰りに節約や保険について考えた方がいいという話になり、義理で入った元彼の会社の保険を見直すことを決意。元彼に連絡して会いに行くと、どうにも様子がおかしい。保険の話を切り出すと「本当に保険の相談だったんた」と言われ、結婚を選ばなかった自分はこれからずっとこうやって「なめられる」ということと戦わなければならないと知る。職場でも同僚が陰で「鳴海が那須田を狙ってて痛い」と思われていることを知り、声をかけてきた那須田に思わず「声をかけんじゃねぇ」と怒鳴りつけてしまうのであった。

今回の那須田

鳴海としがらみを持ちたい

鳴海の口から出た「元彼」というワードに狼狽した那須田。今の自分はお墓参りしたって、家族とあったって「同僚」という枠から出ることはできず、出向が終われば関係がなくなる。家族は関わりが強い。いつか、自分の所にも「腐ったぞ、後始末しろ」の連絡が来る。鳴海に対する気持ちが恋かわからないけれど、鳴海としがらみを持ちたい。どこかに出かけたりしたい。どこに行ったって、彼女と一緒なら楽しい。というモノローグが寂しかったです。その人と一緒にいたら楽しい、いいじゃないですか、恋じゃなくたって。人生に楽しみが必要?って思ってた男が「楽しい」って思えてるんですから。だから最後の「話しかけんじゃねぇ」と言われた彼の眼がブレブレになっちゃったのが、見ててつらかったー!

感想

ヒップホップ対決にて、母が働いているころ、どうせ結婚して消えるんだろ扱いをされた。だから結婚した。でも、結婚しなくても立派に生きている女(伯母)が現れて、常にマウントを取ってくる。それが老後になってマウントを取り返し、勝ったと思ったが「自分の足だけで立っていた時間」だけは勝てなかった。伯母さんに勝つ(目的)のために自由(手段)を選んだのではないか?という言葉はお母さんにぐっさり刺さりますわな。でもその後、鳴海が幼い頃の自分の行いを、そしてリスペクト足りなかったことを詫びるのはとてもよかった。そりゃお母さんも涙ぐむ。「離婚やめました」なんて決定的な報告はないけれど、今現在は父と生きていこうとしているんだなとう形で解決となった熟年離婚騒動。突如ぶっこまれてきたジョジョ5部ネタに困惑しつつ(余談:私はジョジョの中で、5部のプロシュートVSブチャラティが一番好きです)自分の頭で考えて、どんどん一人で生きていくことに前向きになってきた鳴海を突如襲う「舐められ」。保険のこと聞きたかっただけ。那須田には、自分が絡まれてるだけ。あ、同担ではあるけれど。なのに、自分の行動は、端から見ると「婚期を逃した女が」、「結婚に焦った女が」自分の市場価値も鑑みず、なりふり構わなくなった「痛い」行動で、「だから結婚できてないんだって」と言われる。そうやって「舐められ」る。この流れはとても辛かったです。そしてこれが直近、かつずっと戦い続けなければならないものであるという現実。苦しいけれど、現実。次回、鳴海がこれとどうやって向き合っていくのか、見どころです。

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